3次元レーザー加工について
- 3次元レーザー加工機(3Dレーザー加工機)は、3次元空間内で自由自在に製品を切断するための高度な加工機です。レーザー光線を使用して、加工対象物(以下ワーク)の表面に高エネルギー光線を照射することで加工を行います。
- 3次元レーザー加工機は、先に記述しましたようにレーザー技術を使用して立体的構造の製品を切断、穴あけ、刻印(レーザーマーキング)などの加工を行うための装置です。製品の外形切断、穴を開けたりすることができるこの技術は、精密加工が可能です。
- 3次元レーザー加工機は、高い再現性を持つため、製造業、医療産業、建築業界、芸術分野など、多くの分野で使用されています。
弊社では主にプレス加工後の立体的な斜めからの外形切断や横穴加工、また、球体形状、丸パイプの面に沿った穴加工も問題なく切断可能です。2次元レーザー加工機では複数の固定治具が必要だったものが3次元レーザー加工機だと一つの治具だけでカットすることができ、イニシャル費の削減、高精度の製品が短納期で実現可能となります。
加えて2次元レーザー加工機ではヘッドが入らない懐が深い製品もヘッドが細い3次元レーザー加工機の特長を生かし、様々な形状の製品も対応できます。お急ぎの試作品を大幅な時間短縮、金型レスで加工でき、お客様の要望する納期、品質、価格にお応えすることができます。
また、小ロットの量産品の場合、金型の面数を増やせば費用が掛かってしまい、どうしよかとお悩みがある場合でも3次元レーザー加工機があればご心配無用です。3次元レーザーは高精度の製品を製作できるため管理費等の費用を省けるため低コストが実現でき、安定した製品の供給が可能となります。
数量は1個から承ります。多い時は1,000個ほどの実績がございます。取り扱い材料も鉄、アルミ、ステンレス、など一般的に流通している金属素材に対応しています。
- 以下では、3次元レーザー加工機の基本的な原理、動作、用途、応用分野などについて説明いたします。
【原理】
3次元レーザー加工機は、レーザー光線を素材表面に照射することで素材を切断加工する技術です。レーザー光線は、高さのある光学装置を通してワークの表面に照射され、加工を行います。加工は、CAD/CAMソフトウェアを使用して行われます。CADデータを作成し、CAMソフトウェアでレーザー光線を制御して、3次元的に製品を加工します。
【動作】
3次元レーザー加工機は、高出力レーザービームを使用してワークを加工します。 光学系と移動系から構成され、光学系はレーザービームを制御し、移動系はレーザービームをワーク上にスキャンします。 光学系は鏡やレンズなどの光学要素を使用してレーザービームを焦点化し、精密な加工を可能にします。 移動系は、XYZ軸または複数の軸を使用して、レーザービームを材料の表面上に移動させます。
【用途】
3次元レーザー加工機は、多くの分野で使用されています。特に、製造業、医療産業、建築業界でよく使用されています。以下に、それぞれの分野での用途を紹介します。
【応用分野】 - 産業分野: 3次元レーザー加工機は、自動車部品、航空機部品、機械部品などの製造に使用されます。特に自動車、航空機、ロボットなどの製造において、精密な加工が必要な部品の製造に利用されます。レーザー光線を使用するため、高精度で複雑な形状の部品を製造することができます。材料の種類によっても加工可能な範囲が広く、金属、プラスチック、木材、ガラスなど、多様な材料を加工することができます。
- 医療分野: 3次元レーザー加工機は、人工骨、義歯、インプラント、手術用器具などの製造に使用されます。レーザー光線を使用するため、高精度で複雑な形状の部品を製造することができます。また、治療用具や医療器具の製造にも利用されます。医療用材料に対しては、耐久性や生体適合性などの要件が必要になるため、材料の選択も重要になります。
- 芸術分野:彫刻や模型制作、美術作品の制作に利用されます。また、建築模型やプロトタイプの制作にも利用されます。
【精 度】
3次元レーザー加工機は非常に高い精度で高い加工が可能です。微細なデザインや複雑な形状を作成することができます。
【非接触加工】
レーザービームは、物理的な接触が不要であり、材料の損傷や負担を最小限に抑えることができます。
【柔軟性】
3次元レーザー加工機はさまざまな材料を加工することができます。金属、プラスチック、木材、ガラスなど、さまざまな材料に対応しています。
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